人件費の継続的上昇の環境下の現在、多数の生産工場が品質を効率に置き換える方式で劣悪な環境を生き残ろうとしております。多数の工場が労働力不足とコスト上昇を生産量でカバーせざるを得なくなってきており、品質管理面での大きな後退現象が見られます。 |
私どものデータによると、以前は20~30%の不良率の向上の製品が、最近一気に40~50%に上昇しております。これは驚愕に値する内容で、商品2枚に1枚は不良品ということになります。もしこのまま輸出されたら、輸入者、販売者に多大な損失を与え、更に再検品作業をせざるを得ない状況となります。
これは日本向け商品のみならず、欧米向け商品にも同じことが言えます。これまでは欧米のオーダーは量が多く、安かろう悪かろうでしたが、昨今の品質の低下は必ずや欧米のオーダーにも影響することでしょう。いわば、欧米向けの商品ですら中国で品質把握をしなければならないという現実があると言えます。